面接

コンサルの面接について。
ちょうど今冬選考の面接が始まっている時期だろうと思います。
外銀の面接とコンサルの面接ではちょっと内容が違うような気がするので
別々に分けて書くつもりです。


コンサルでは大きく分けて

・志望理由、個人的なことについての質問(サークルや研究について)
フェルミ推定
・ケース問題

の3つが聞かれます。特に下の2つが重要です。
以下それぞれについて書いていきます。


1志望理由等
ここは緊張している受験者をリラックスさせる意味もあると思いますが
ESに書いてある内容から一貫したものをしっかり話しましょう。
真面目に志望理由を聞いてくる(30分とか)ところは殆ど無いので
ここでは熱意と論理的に話せるかどうかあたりをアピールするよう
意識しながら面接を進めましょう。

フェルミ推定

・日本中に電信柱はいくつある?
・今日本に車は何台走ってる?
・バスにゴルフボールをいっぱい詰めたらどれくらいの個数はいる?

みたいな一見途方も無い問題のことです。
コンサル、外銀どちらでも出ます。
この問題で最も重要なのは

  1. しっかり場合分けができているか?
  2. 自分の置いた仮定は正しい、もしくは妥当か?
  3. 過程に従って導き出される論理が正しいか?
  4. 最終的に出てきた解答と感覚的な答えが一致するか?
  5. (しないならどこが間違ってそうか指摘できるか?)
  6. 最期まであきらめずに答えを出す計算力や意志があるか?

というところ。解答で出た数字のほうが大事なのではなく
そこに至る内容や面接官との議論に意味があります。
躓いたりわからなかったら積極的に面接官の人と話して大丈夫です。
事実私は何度も面接官の人に
「こういう分け方で合ってますかね?足りないところありますか?」
「これ位の数字だと思うのですが妥当ですか?」
など聞いていましたが、丁寧に答えてくれますし、結果も通ってます。
ただ自分の考えはそれを裏付ける何かをしっかり説明した上で
伝えないといけません。決して思いつきでこれ位?とおく事の無いように。
解き方としては

要素を分解(都市部と田舎、とか。漏れのないように。)

それぞれについて適切な仮定(都市部は平均何車線あってこれくらいの長さ道路がありそう・・・とか)

仮定に従って計算(平均これくらいの間隔で車が走っていたら・・・)

解答の妥当性を検討

という感じでしょうか。アプローチの方法は何通りもあるので
自分なりのものを練習して掴んでおきましょう。
一番下に参考図書を上げてますのでぜひ読んでください。
フェルミ推定とケース問題は練習が物を言います。




3ケース問題

・新幹線の中のコーヒーの売上を上げて
・テニス用品の売上を上げるにはどうする?

など、フェルミ推定とちょっと近いのですが
よりコンサル的な問題になってきます。売上や業績などの問題が多い。
こっちはあんまり外銀では出ません。コンサルだけ。
見ているところはフェルミ推定とそこまで変わりませんが
ケースで大事なのは最後の『打ち手』です。
あと最初にしっかり問題を把握することが大事です。
場合によってはどれくらい売上をあげたらいいか(業界一になりたい?数%くらいでいいのか?)
位は嫌味にならない程度に面接官に確認したほうがいいかもしれません。
(もしくは自分で仮定をおいて打ち手を考えるとよりベター
数%の場合はこの打ち手、10%位ならちょっと危険だけどこれ・・・とか。)


コーヒーの問題で例を挙げると

まず問題をしっかり把握。日本の全新幹線での
車内販売のコーヒーの売上を上げることが目標。
新幹線の中に入ってる自動販売機のコーヒーは含めるか含めないかなどを確認。
コーヒーだけの売上でいいのか?取り敢えず

コーヒーを今まで買ってた人の単価を上げる
他の飲み物を買っていた人にコーヒーを買わせる
何も飲み物を買っていなかった人にコーヒーを買わせる

の三種類が主なものになるでしょうか。

次にフェルミ推定と同じように要素を分解。
新幹線を利用する人は大体こんなかんじで分かれています。
・ビジネス利用 ・旅行目的 ・その他移動手段として (一例)
でそれぞれ大体何割づつくらい人がいて
だいたいこの人達がどんな飲料を買っていて・・・

こんなかんじで進めていって、最終的にどこの層の人達に
アプローチするのがよさそうか、とか考えていけばよいでしょう。
実際は最初に考える時間が与えられた後少し発表して
その後試験官の人と議論しながら進めていくことがほとんどです。
一時間位と長くなることもよくありますが、その程度の時間で
へこたれることの無いよう、集中力を保って望みましょう。



<参考図書>

戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策
マーク・コゼンティー



地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 細谷 功



現役東大生が書いた、地頭を鍛えるフェルミ推定



過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接問題 大石 哲之


この四冊はどれもおすすめ。自分もこの四冊はしっかり読みました。
特に1冊目と4冊目がお勧めです。
大抵の人は読んできているので、何度も読んで練習をこなし
ケース問題やフェルミ推定の流れを身につけてから面接に望みましょう。




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筆記試験

すべての会社でES後課されているのが筆記試験。
正直ここで落ちてしまうのは非常にもったいないです。
面接は数をこなすことでうまくなっていくので
出来るだけ多く受けることで他の企業や
後の日系の就活にも活かすことができるからです。

筆記試験は主に三種類考えておけばいいでしょう

マッキンゼー
・テストセンター(BCG・GS)
・GMATのクリティカルリーズニングor論理テスト(国語)+算数

以下それぞれについて説明します。


マッキンゼーのテスト
ここだけ特殊ですね。説明するより例題を見てもらったほうが速いと思うので
Page not found | McKinsey & Company
ここを見てください。最後の方に例題が用意されてます。
ページ内では60分と書かれていますが
本番ではかなり長く(120分だった気がします)時間が与えられているのでその辺は気にしないでください。
ただ問題の内容が結構難しいのでよく練習してから向かいましょう。


2gmatのクリティカルリーズニング
http://gmat.usautstudy.com/gmat-cr-1/
ネットに例題があったので貼っておきます。
ブーズやCDIなどが用いてます。ベインは日本語版だったかな?
少し考えれば分かるのですが英語なのと
ちょっと複雑に入り組んでるのとで結構難しいです。
ベインは特にここで切ってるようなので
しっかり練習して行きましょう。


MBA留学 GMAT完全攻略

この本がためになります。というか市販で日本語版だと
この本しかありません。このまま出ることもあるので
絶対勉強しておくべきです。高いですがMBAの留学時まで
使えるので持っておいてもいいと思います。


3言語、非言語
テストセンターで出るのもこの問題ですね
BCGやカーニーなどがここに当てはまります。
P&Gなどもこのような問題が出ていたような気がします。
gmatを出すところも非言語(算数)は出るので
対策をしていきましょう。

言語
ほとんどは長文読解。ある文に対して
・正しい
・間違っている
・どちらとも言えない
の三つのどれが適切か選ぶ問題がたくさん出ます。



非言語
例題はこんな感じ
【2020年卒】SPIとは? 【Study Pro】
からとってます。

数的推理
ある品物の原価は800円である。この品物を2割の利益を見込んで定価をつけたが、売れないので1割引で売ることにした。売価はいくらか。


<判断推理>
P、Q、R、Sの4人で徒競走をした。4人のタイムや順位について次のことが分かっている。
Qのタイムは、RとSのタイムの平均である
Pの順位は、Rより上である
同着の順位のものはいない

上記のことから次の推論がなされた。
ア 1位は、PかSである
イ 2位は、QかRかSである
ウ 最下位は、RかSである

これらの推論のうち、必ず正しい推論を選んでいるものは次のうちどれか。



アとイ
イとウ
ウとア
全て正しい
全て間違っている


こういう問題がいっぱい出ます。
基本的に時間が足りなくなるので計算力や問題を読むのが遅い人は
何度も練習しておきましょう。
内容自体はどこもそこまで変わりません。



参考としてすすめるのはこのへんでしょうか。




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コンサルとは?

就活をはじめるまでは全く知らなかったこの業界。
コンサルについてよく知らない人も多いと思うので
この機会にちょっとだけ書いておきます。


最近は「流通コンサルタント」、「恋愛コンサルタント」など
コンサルタントを肩書きとして持つ人がとても増えてきましたが
コンサル会社は企業の相談役、問題の解決役として陰ながら様々なサポートをしている
プロの経営コンサルタントを抱える会社と考えるのが正しいでしょうか。
説明会などで聞いた例としては

村上ファンドによる阪神グループ買収の防衛の相談役
・地方の企業の適切なPR方法
・日本のどんなコンテンツをどうやって売りだしていくか

などなど、すごい細かい問題から
とても大きな問題まで色々解決しているのがコンサル会社。


主に分類としては

・戦略コンサル
・戦略&ITコンサル
シンクタンク野村総研など)
・会計、財務コンサル
・人事コンサル

等々が挙げられます。


1戦略コンサル
MckやBCGなど、まず最初に思いつく会社はこのくくりに入ります。
特に大企業や官公庁(様々な省庁がコンサル会社を雇ってます)の参謀役として
業績改善や将来の戦略策定等、企業の問題について幅広く取り組み
クライアントとともに戦略の実行までを支援するのが
主な仕事といえるでしょう。


2戦略&IT
1に近いのですが、解決策を立てた後
その解決策にそったシステムを自社で持つIT部門が作り
その保守、運用までを行う企業のことです。
(戦略部隊とIT部隊とにわかれています)
アクセンチュアIBCSIBMコンサルティング部門。
今はもうこの呼び方は一般的じゃないかもしれませんが)
などがあげられるでしょうか。


3財務系コンサル
ちょっと毛並みが違ってきますが
M&Aのアドバイザリーや会計監査を行ったり
デューデリジェンスをやったりと
様々なお金に関するアドバイスを行うところといった感じでしょうか。
デロイトトーマツコンサルティングプライスウォーターハウスクーパース
等が挙げられます。


主な外資系のコンサルはこんな感じでしょうか。
ちなみに自分が取り上げてるのはほぼ戦略コンサルです。


イメージとしてはある会社の経営が傾いてるとして

立地の問題? 品物の問題? 在庫管理の問題?
従業員の管理の問題? 広告の問題?
そもそも企業として向かってる方向の問題?

などなど色々問題点を洗い、
・総合的に解決策を探っていくのが戦略系
・在庫や従業員の管理/新たな流通などのシステムを構築していくのがIT系
・企業の財務などの問題を洗い出して解決していくのが財務系

って感じですかね・・・
もちろん仕事はそれだけでないし、間違っている点もあるかもしれないので
色々HPや書籍を参考にしてみてください。
後々参考になるものをアップします。




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コーポレートディレクション


外資系じゃないけど、日系の中では大きいコンサルなので
ここだけは取り上げておきます。
コーポレートディレクション
BCGのアラムナイ等が一緒になって立ち上げた日系のコンサル会社です。
外資コンサルが採用をやってる同時期に採用活動を行なってます。


ES→説明会&筆記試験→GD→懇親会→ジョブor面接→内定



コンサルを志望する理由
コンサルになって将来達成したいこと

ちょっと曖昧だ・・・たしかこんな感じ。
どちらもそんなに長くなかったので
完結に、かつお互いの中で一つ筋が通ってるように気をつけながら
かきました。<筆記>
英語&算数。
英語はGMATのcritical reasoning。算数は判断推理など。
算数はブーズよりは簡単だった覚えがあります。
2chの受験報告自体が少なかったのであまり通過率がわからない・・・<面接以降>
ここはコンサルで珍しくグループディスカッションがあります。
自分が受けたときは新聞社に務める友人へのアドバイスという
あまりコンサルっぽくない問題であまり面白くなかった覚えがあります。
(別に売上を上げるとかでもない)

これを通過すると次は担当パートナーを決めるための懇親会です。
ここは変わっていて、ここで受験生5人くらいに対して
一人のパートナーがついて、そこから一人が合格する制度になってます。
パートナーごとにテスト内容が異なり、面接だったり
ジョブだったり発表だったり・・・
懇親会で一杯しゃべれるので、自分に合う人を選択することが重要です。




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ブーズアンドカンパニー


ブーズ。
他の会社に比べると日本では少し小さめでしょうか。
でも本社は六本木ヒルズのなか。非常におしゃれです。
グーグルと同じ階にあります。


ES→説明会&筆記試験→面接複数回→内定


・達成感を感じたこと
・コンサルを死亡した理由
各400字。結構基本的ですね。<筆記試験>
通過後説明会と筆記試験が開かれます。
自分は結局ここの説明会しか行ってませんが
コンサルについては正直説明会はそんなに必要ないかと思います。
なぜうちの会社?なんかはあまり聞かれない質問ですし。
(外銀はよく聞かれる。コンサルの仕事内容は把握しとくべきなので
一度どっかのに参加してみるのはいいと思います)

1時間ぐらい新入社員の方やマネージャーの方の働きぶりを聞いた後
テストへ移行。

内容は英語と算数。算数はいつもと同じで
英語はGMATのcritical reasoningだったと思います。
英語は慣れてないとやはり時間を取られます。
算数の方は多分満点だと思いますが
英語は結構間違ってるかも・・・斜め読みが出来ない・・・
かなり切ってる模様(2ch情報)<面接以降>
ここは(恐らく)ジョブなしで面接のみで採用している模様。
面接は数回有りましたが全て本社で行われ
一日に複数回あります(一回で返されてる人もいましたが・・・)
人によっては前半にサークルや志望動機、後半にケースだったり
全部ケースだったり。たまに変化球投げてくる人も。
(チームワークって一言で言うと何?リーダーって何?とか。)
ケース問題とフェルミ推定はしっかり対策して行きましょう。




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A.T.kearney

ES→筆記→面接×2→ジョブ→内定


続いてATカーニー。
2ちゃんねるでは蟹などとよばれてますが
日本の中では結構高い位置にいるようです。



・自分の成功体験、何をしたか
・その成功の要因はどこにある?
を各々500字ずつ。結構長めでした。
同じ事を言ってしまうことの無いように気をつけながら
書き進めて行きました。
この2つは色々なところで面接でよく聞かれます。<筆記試験>
論理、数的推理、判断推理。国語と算数ですね。
問題数に対して時間が短く、ぎりぎりになってしまいました。
後日通過連絡時の2ちゃんねる情報によると
相当数切られているようなので気をつけましょう。
自信のある問題からさっさと回答していったほうがよさそうです。<面接以降>
1次2:2集団面接
2次個人面接

大体1時間くらい。集団面接とありますが実質GWのような形で
課題が与えられた後一人で考え
その後二人でホワイトボードを使いながら議論を進める形。
質問もその後飛んできます。


個人面接も時間、進み方共に同じような感じ。
議論相手が受験者ではなく面接官になりますが。
どちらも途中で考えるのを投げてしまわないように
最後まで集中して行きましょう。


その後ジョブ→内定へと続きます。



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Bain and company

ES→筆記→面接×2→ジョブ→面接数回→内定


ビッグ3の一角ベイン。
世界ではかなり大きな存在(Error 404 Page Not Found)
ですが、日本では少し小さめ?
ベインキャピタルをもち、そこでの仕事も多いそう。



ごめん。ESの内容メモっとくの忘れた・・・
そんなに他社との違いはなかった気がしますが
ベインの締め切りが一番早かったので
まだメモる習慣がついてませんでした。<筆記試験>
MckとBCG以外の大半の会社と同じで
論理、数的推理、判断推理等。
(gmatのcritical reasoningの日本語版?)
ここで結構切られます。
自信のない人はしっかり練習して行きましょう。
筆記試験については後でまたまとめます。<面接以降>
個人面接。ケース問題かESを絡めた志望理由や
サークル等の話など。
ケース面接は売上を上げる系の課題が与えられ
始め一人で考えてからコンサルタントの人と一緒に
議論を進めていく感じ。結構訂正したり
提案を出してくれたり楽しいです。

英語面接もあります。こっちは結構雑談メイン。
志望理由と自己紹介位は英語で言えるようになっておきましょう。


その後ジョブと少し面接が続きます。




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